春 うららかな季節になると思い出す事がある。
まだ働きだしてそんなに経たない頃だった。もう還暦に近いかなーという感じの会社の産業医を勤めるドクターと ちょっとした書類の行き違いで トラブルになった事がある。ひどく叱責された。でも 逃げてる訳にも行かない。書類を携え謝りにいった。 ドクターの機嫌はなおっていた。循環器科を得意とされるクリニックの先生が産業医を兼ねておられた。ドクターなりの慰め方だったのだろうか 「僕は内科や精神科の医師の様に気長に待っということはできないたちでね。 循環器科というのは瞬時に判断する精か 気が短くていけない。そのつもりで」と いわれた。
それからドクターとトラブルになることはなかった。むしろ世間話で花が咲くこともしばしばだった。
もう トラブルになったことなどわすれたある日 外のよく見える喫茶店で友達とお茶をしてたときに ガラス越しにドクターが手をふってる。 私も振り返した。ドクターの横には品の良い 可愛いかんじの奥様方ちょこんといた。お茶していた相手に「チャーミグリーンのおじいちゃんとおばあちゃん！みたい」
なるほど いわれてみれば
本当に素敵なご夫婦で 憧れのご夫婦。
歳を重ねたら私もあんな風になりたい。と おもったものだ。現実は厳しい(笑)
不思議なことに 仕事で会うドクターに年齢を感じた事はない。でも あんな風にしていると素敵なおじいちゃま。
私も歳を重ねていく時に 可愛い は 無理にしても 素敵な年齢の重ね方ができるように心がけたいと思った。
食器洗剤を変えたら 香料の臭いが花をくすぐった。そしてふと チャーミグリーンのおじいちゃんとおばあちゃんのコマーシャルの事をおもいだした。
では この辺で・・・ 久しぶりに 台所の水周りの掃除をしようかなあ
