HANA-MOMO’s diary

日々の思いを思いのままに・・・ ぼちぼち書いていきますのでよろしくお付き合いくださいませ。

古き良きもの

 

秋の日溜まりの中で・・・

 

カフェによったときにみつけました。うちの実家の縁側と同じ硝子障子。
家の硝子障子は真ん中が透明硝子で東側良く差し込んでいた。

私の実家。今はもう私の意思とは関係無いところで立て替えてしまったけど 私はあの家が好きだった。成人した頃には改築されていたが 生まれた頃の家は 天井が高く二階家には色々な物が収納出来る様になっていた。広い土間があって おくどさんがあった。何か行事のある時、物心ついた頃はまだ煮炊きに使っていた。昔、牛を飼っていたという牛小屋ものこっていた。表の間 奥の間(仏間) 父と母の日寝室(寝間) もうひとつ奥に部屋があり 丁度正方形 障子を全部取り外すと大きなひとつの広間になった。冠婚葬祭はそうしてすべて家でとりおこなわれた。夏は涼しく気持ちがよかった。表の間で ごろりと寝そべるのが好きだった。表の間と奥の間の横には縁側があり小さな庭があった。縁側には硝子障子がはめられ秋から冬に硝子越しに差し込む日の光は暖かく日向ぼっこをよくした。今とは違い硝子障子の桟は木でつくられていた。はめられた硝子は手作りのもので、少し外の景色が歪んで見えた。障子の桟も縁側もおばあちゃんは毎日日課の様に米ぬかの入った袋で磨いていたのでピカピカだった。年末近くになると家中の障子を外し 外にだし 水で洗い 障子紙をこそげとり 干し また新しい障子紙を貼った。部屋がパッと明るくなった。 いたずらして破った障子には可愛い花の形に切った和紙がはられていた。畳も毎日目に沿って固く絞った布でふいていた。大掃除なんて大袈裟にすることがないくらいに 綺麗に拭ききよめられていた。 

昔の女性人は凄い!今の様に外に働きに行くことは無かったけど 家を守り 家族を守り 家仕事を大切にしていた。

時代とともに失われていく 古き良きもの それは日々の生活のなかにもあった。

私は いつまでも覚えていたい。いつまでも いつまでも

秋の日の木漏れ日の中で・・・