HANA-MOMO’s diary

日々の思いを思いのままに・・・ ぼちぼち書いていきますのでよろしくお付き合いくださいませ。

お目めの大きなお嬢さん・・・失えた!

春のような暖かさに 家の中にいるのは勿体ない。今日は畑に繰り出し 金柑や柚子の取り残し レモン を取った。

そしてひとまず 金柑の甘露煮をつくった。金柑を楽しむのは 最近。幼い頃は生をかじった事位しか覚えていない。

そしてこの金柑にはちょっと苦い思い出があった。

未だ託児所に通ってた頃だった。託児所は小学校の分教場に併設されていた。分教場を出てすぐの所に皆は 〃お化け屋敷〃 て呼んだ大きなお屋敷があった。普段は誰も住んでなかったが梅雨明けの頃 お屋敷は開け放たれ畳や家財が虫干しされていた。それが又幼い私たちには怖かった。そして次にあったのが山茶花の垣根のある小さなお家だった。寒い山茶花の綺麗に咲いていたある日 私は家に帰りたかったのだと思う?!託児所を抜け出し お化け屋敷を通りすぎ・・・はっきり覚えてないが多分泣いていたのだろう その小さなお家のおばちゃんが私を自分の家に招き入れて お菓子や お茶をご馳走してくれた。私は庭に植えられていた金柑の実が欲しくて 採って欲しいとねだった。おばちゃんは袋に一杯採ってくれた。その時かじった金柑の実 みかんとは違う ちょっとにがい ちょっと甘い初めて味だった。その頃託児所では私がいなくなったと大騒ぎ 託児所の先生から家に「お目めの大きなお嬢さん失えたました」と連絡が入ったと後からおばあちゃんに聞かされました。幼い時は 可愛くもなかったけど 目の大きな女の子のようでした。 どうしておばちゃんの家から帰ったのか覚えていませんが 金柑の袋を置いたまま帰ったのが心残りだった。

実家には金柑の木はありません。金柑を食べる事もありませんでした。大人になって御節についてる金柑の甘露煮も敬遠してました。でも時折見る他人様の庭先の金柑が実を付けてるとあのおばちゃんを思い出しました。あれからあのおばちゃんを見ることは一度もありませんでした。その後小学校二年生迄 家の前を通った道なのに・・・

中学校に進学した頃、久しぶりに分教場の建物を見に行った。取り壊されると聞いたからだ。(この話は又別の時にでも)久しぶりに通った道。お化け屋敷は草ぼうぼう野中今にも壊れそうだった。山茶花の垣根のお家は無くなって更地になっていたのを覚えてる。

九州の地 パートナーに頼んで金柑を植えて貰った。そして冬の日 思い出せそうで思い出せない幼い日を思い返している。

そろそろ金柑が煮えました。

明朝はヨーグルトに付け合わせていただきます。

では この辺で・・・ 明日は柚子 レモン どうしようかな・・・