HANA-MOMO’s diary

日々の思いを思いのままに・・・ ぼちぼち書いていきますのでよろしくお付き合いくださいませ。

想いを巡らしながら・・・

すすきももう終わり・・・

日曜日に一人ハイキングを楽しんだ。お陰で今日は下半身筋肉痛と眠気がおそってくる。一人で落ち葉のじゅうたんを踏みしめながら色々な事に想いを巡らしていた。昔の事を懐かしむように思い出す事が多い。

私は小さな頃色々な人に育てられたらしい。私だけじゃない その頃は皆もちつもたれずだったのだろう。

実家の近くの山の麓に山寺があった。今は車で簡単に行けるのだが、その頃は田んぼ道を歩き 土手を上り大きな川にかけられた一本橋を渡り竹藪をこえて又田んぼ道を歩いて山の麓にその山寺と村の神社があった。お寺の下には我が家の田んぼと畑があった。農繁期に生まれたばかりの私を連れ家族総出でそこの田んぼや畑に行くと必ず和尚様と大黒様(奥様)が私を預かってくれたらしい。物心つくと自分から進んで遊びにいった。さらに大きくなると お重にお米やお餅を入れたものをおばあちゃんに持たされ一人で遊びにいった。道々花を摘んでいったり 山栗をひらっていったこともあった。正月明けに雪の降りしきるなか大きな長靴を履いて ねんねこ(綿入りの羽織のようなもの)を着せてもらって行ったこともあった。勝手口から上がり込み おこたに潜り込み 和尚さまと一日中遊んだ おつとめに行く和尚様について本堂に行くとひんやりとした広い少し薄暗い本堂の真ん中で阿弥陀様が私を優しい目で見下ろしていた。少し緊張してちじこまっている私を横に座らせ和尚様はお経をあげた。お昼には白お粥にお餅を入れて食べさせてくれた。塩味のお粥に漬物 私はこの年になってもそれが大好きで正月の七草の前に必ず作る。雪がひどくなり帰りは家の近くまで大黒様(奥様)がおくってくださった。

もう少し大きくなり小学校に上がると郷土史を調べる自由研究でお寺を訪れいろんな話を聞かせてもらった。あれから数十年 お寺のご住職も何代か代わり お寺も門前迄車でいける。雪で埋もれるような事も無くなった。

でも私は あの頃の時間が愛しい。

足元で 枯れ葉が かさっ と音をたてて舞い落ちた。